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事例紹介

当院を実際に利用された患者様の事例をご紹介します。


寝られない、座れない坐骨神経痛の痛み

東大阪市のMさま(ボディケアと鍼灸メニューを利用)

東大阪市内のM様、現在は家事をされていますが腰と左足の痛みで眠れない、座るのもできない、初診時「お掛けください」とお勧めしても「痛くて座れない」という状態でした。

 

・整形外科でレントゲン検査、年齢なりの背骨の変性はあるが特別悪くはない。
・痛み止めをもらったがあまり効かない。

・晩寝るのも座っているのも痛み、日常生活が破綻している

 

近所の方が良くなったという噂をお聞きになりお越しいただいたような経緯でしたが、痛むのを少しこらえていただいて検査をしてみますと

 

腱反射は正常。

痺れによる左下肢の知覚やや低下するも固有知覚領域は感覚あり。

左拇趾やや筋力低下

 

坐骨神経痛では梨状筋というお尻の深部筋が問題になることが多いですが、M様の場合も原因になっていました。

それに加えて大腰筋からの大腿神経領域でも痛みを誘発していたようです。

 

初回で筋力は回復、3回目の施術で座ることができるようになり、3カ月後には日常生活に困らないまで回復されました。

このように坐骨神経痛では坐骨神経だけでなく大腿神経の2系統で悪さをすることが多く梨状筋を診てみても改善しない場合はこちらも疑ってみるべきだと思います。

このような重症の方であっても少し視点を変えると解決する場合は案外多いのでお悩みの方はご相談ください。


脊柱管狭窄症による腰と足の痛み

東大阪市のTさま(ボディケアと鍼灸メニューを利用)

東大阪市内のT様、工場作業をされていましたが腰と左足の痛みで自宅の二階まで這って登るほどとのことでした。

 

・整形外科でMRI画像では腰椎2~3と3~4の狭窄。
・手術を勧められている。

・仕事だけでなく晩寝るのも痛み日常生活もままならない

(画像は実際のT様のMRI)

 

実際に手術を検討しておられましたがその前に少しでも・・ということで相談していただきました。

T様の場合も以前紹介したK様と同様に狭窄の場所と症状が一致せず、腱反射も左右同程度に出現していましたが、左拇趾の筋力低下がみられました。

この場合も大腰筋という筋肉が過緊張することで、足を伸ばそうとすると腰椎に伸展負荷がかかり余計に痛みを誘発していたようです。

 

3度ほど施術を受けていただいた時に拇趾の筋力が回復し始めたことで可能性を感じていただき手術の予定を延期、2カ月目には仕事も困らなくなったことで手術はキャンセルとなりました。

6カ月後にゴルフを18ホール周るまで回復された時には「人生最良の日」というお言葉までいただきました。

 

もちろん全ての脊柱管狭窄症に当てはまるわけではなく、施術が役立つかどうかは詳しい検査が必要ですが、下肢の症状では大腰筋からの自律神経調節不全や関連痛が原因になっている例が思いの外多いのでお悩みの方はご相談ください。


膝の痛み~半月板~

番外編と一つの症例

「半月板」というのをご存知ですか?

名前は聞いたことあるけどどこに、どの様に在るのかよく分からないという質問をいただきましたので少しお話します。

簡単に言うと膝を構成する脛骨と大腿骨の間にある軟骨でできた薄い板状の組織です。

よく「膝の関節の軟骨が~」という話が出ると、膝の関節では軟骨同士がすり合わさっているような想像しますが、実際はさらに半月板が挟まっています。

これが内側と外側で対になり、それぞれ半月状の形をしているので半月板と呼ばれています。

運動時の衝撃を吸収するだけでなく関節の通り道を作るために重要な要素となります。

 

そんな半月板ですが、先日少し変わった症例がありました。

 

東大阪市内のS様、小学生の女の子ですが、膝の痛みで足が伸ばせないとのことでした。

・整形外科でMRI画像で左側の円盤状半月。
・手術を勧められたがどうしたものか。

稀にお子様の膝で特に外側の半月板が半月状にならず円盤状になってしまうことがあります。

こうした場合運動により半月板が破れる、裂けるなどの損傷を起こしやすく、また成長障害や変形の原因となります。

S様の場合、左しか検査を受けていませんでしたが、右も怪しい兆候があったのでご両親に説明して精査をしていただいたところ、右も円盤状半月であることが判明しました。

その上で

・施術直後は痛みが軽減して伸ばしやすくなるものの、一時的である。

・現在は半月板を温存して関節鏡下で手術ができる。

・手術後にはほぼ100%の状態になる可能性が高い。

ことを説明し、信頼できそうな病院をご両親と一緒に探して案内することで手術に臨んでいただくことになりました。

 

もちろん通常の半月板損傷後の膝の痛みなど十分に対応できるものもありますが、今回はS様の未来を考えて手術をお勧めする運びとなりました。

 

このように様々なお悩みに対して私がお力になれるかを判断して、どの方法が最も患者様のためになるかが重要と常に考えておりますのでお身体のことはなんでもご相談ください。


頚長筋~肩こり、頭痛の黒幕~

番外編

先日NHKの「あさイチ」で肩こり頭痛を特集してましたね、ご覧になられましたか?

その中で「頚長筋」という筋肉に触れていました。

 

頚長筋は椎前筋と呼ばれる頸椎の前方にある筋群の一つで頸椎を前屈もしくは側屈させます。

番組中では頚長筋が上手く使えていない例に焦点を当てていましたが、頚長筋は緊張しすぎても肩こりや頭痛、ストレートネックの原因となります。

頚長筋の場合は脊柱起立筋の頚最長筋や僧帽筋の上部線維と引っ張り合いをするので、肩こりや頭痛では外せない筋肉です。

どの筋肉にも言えることですが働かないと働かないなりに、緊張すれば緊張するなりに悪さをします、要はバランスの問題ですね。

 

当院でも肩こりや頭痛の患者様に頚長筋のアプローチをすると速攻で改善して驚かれることがあります。

肩こりや頭痛、ストレートネックでは今回のように頚長筋の不全や過緊張が原因になっている例が多いのでお悩みの方はご相談ください。


腰痛と足の痺れ

大阪市のKさま(ボディケアメニューを利用)

大阪市内からお越しのK様、調理師ですが腰の痛みと左足の痺れで長時間立って居られないとのことでした。

・整形外科でMRI画像では腰椎4~5の狭窄。
・1カ月リハビリを行うも変化なし。

・1時間と立っていられないので仕事にならない

 

腰や足の症状から整形外科で脊柱管狭窄症やヘルニアの診断を受ける方は多いと思いますが実際の症状と障害部位が一致していない例が多く、その場合他に原因があることが多いです。

K様の場合も狭窄の場所と症状が一致せず、腱反射も左右同程度に出現していました。

腰の大腰筋という筋肉が過緊張することで下肢の自律神経調節を狂わせるととも関連痛という離れた場所への痛みを出していたようです。

一度の施術で帰りの電車で立ってられたということで3カ月ほどかけて全く仕事に支障が出ない程まで回復しました。

 

痛みや痺れは勿論足の冷えや膝の水腫など、下肢の症状では今回のような大腰筋からの自律神経調節不全や関連痛が原因になっている例が多いのでお悩みの方はご相談ください。


ベーカー嚢腫

大阪市のNさま(鍼灸メニューを利用)

以前ご夫婦で来院いただいていたN様、数年ぶりに膝が痛むとのことで来院されました。

・右膝蓋下縁に熱感と腫脹。
・膝裏に親指大の嚢胞。

しゃがみ動作ができない。

・整形外科で2カ月の間に4回膝の水を抜いた。

 

膝の水腫にお悩みの方は多いと思いますが膝裏に嚢胞ができるベーカー嚢腫というのはなかなかにいやらしい症状です。

袋が形成されて外科的に切除しなければならない場合も多いのですが、N様の場合膝蓋周囲の炎症も伴っていました。

腰から下肢への自律神経調節を行うとともに局所にお灸をしてみると少し膝を曲げやすくなりました。

その後数回の施術で水を抜くことがなくなり、半年ほどかけて嚢胞がほとんど目立たない程に縮小しました、もちろんしゃがむなどの日常動作も問題ありません。

 

今回の症例に限らず膝の水腫にはお灸が著効する例が多いのでお悩みの方はご相談ください。


口腔がん手術後の舌と下顎の痛み

大阪市のHさま(鍼灸メニューを利用)

長くご来院いただいているH様、1カ月ほど忙しいからと少し間をおいて来院された際にお話を伺うと初期の口腔がんで手術を受けていたとのことでした。

・術後右側の下顎全体が痺れている。
・舌先がピリピリして熱いものや冷たいものが痛い

・食事がストレス

茎乳突孔という小さな穴に向けて鍼刺激をすることで下顎の感覚を支配する神経を調節できることをお話して試してみると、鍼を打った直後に「舌の感覚が違う」とのこと。

施術直後に口が開けられるようになり、翌日は食事の際の痛みが軽くなっていたという事でした。

 

茎乳突孔刺鍼では聴神経腫瘍手術後の味覚異常やベル麻痺など他の症例もありますのでお悩みの方はご相談くださいね。

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