「痛みをとること」「治療をすること」に 必要なことは、決して強い刺激でも荒療治でもありません。
痛みの原因は、今痛い箇所と関係の無さそうな、遠い部分が原因になっていることもたくさんあります。
当院では、主に3つの治療法と鍼灸治療用いて、患者様の不調の原因を特定し、穏やかに改善へと導きます。
また、2011年より定期的に開催している森ノ宮手技療法研究会において専門家に向けて実技指導に当たっている院長が全ての患者様にマンツーマンで対応いたします。
◇触圧覚刺激法 とは?
この写真、マッサージに見えるでしょうか?
触れるような刺激で腰の筋肉が緩んでいるのですが信じられるでしょうか?
関節の可動域を改善する治療の中で、ある特定の部位に軽い皮膚刺激を与えると仮性筋拘縮スパズムの軽減が観察されました。
そしてそれは全関節で観察されました。
これが、「触圧覚刺激法」の原点です。
またこの方法は小林考誌先生が1995年全国理学療法士学会において第30回特別記念講演にて「理学療法技法としての触圧覚刺激法」と題して発表された、日本独自の方法です。
関節可動域の維持、拡大を図るとき、あらかじめ患者の皮膚上に施術者の指を触れておくと、可動域の制限をしていた筋の緊張が緩み可動域が拡大します。
この理学療法技法を、「触圧覚刺激法」と言います。
通常の生活の中で、突然の痛みや筋の異常緊張(筋スパズム)が生じた関節に手を当てる、あるいは支えるなど、罹患した関節の運動を保護しようとする姿勢をとることがあります。
その状態で数秒から数分経つと疼痛や筋スパズムによる違和感が軽減あるいは消失する事が経験的にあるでしょう。
この一連の動作の中で反応がおこる特異点を探し、その特定部位に皮膚感覚刺激を加える事により、関節の正常な位置情報を脳に入力することで疼痛や筋スパズムを抑制させる反射を起こしているのです。
当院院長は長年に渡り小林考誌先生に直接師事し、この技術を修得しています。
◇AKA治療 とは?
AKAとは、「エーケーエー」と読み、Arthrokinematic Approach(アルスロキネマティックアプローチ:関節運動学的アプローチ)の略です。
当初は動きにくい関節を動かそうとする目的で関節モビライゼーションを基に研究開発されてきましたが、その過程において関節内の動きを正常化することにより体の痛みが軽くなることが発見され、「関節機能異常」という概念が生まれました。
この治療法は実際の臨床に応用され、試行錯誤をくり返しながら徐々に診断、治療技術として体系付けられてゆきました。約20年を要した診断及び治療技術の進歩には目を見張るものがあり、現在もさらなる改良が加えられています。
<“痛み”に対して抜群の効果!>
本来、AKA療法は関節拘縮(硬く動きの悪い関節)のリハビリ治療のため開発されましたが、その研究過程で「痛み」に対しても効果があることが判明しました。
人の体には約200の関節があり、その関節内で「滑り」「回転」「回旋」の3つの動きが組み合わさって身体を動かしています。そして、その動きがうまくいかなくなった時に痛みが出現します。
この状態を関節機能異常(joint disfunction)と呼びます。
つまり、今まで原因不明とされていた痛み、難治性と言われていた痛みの多くが関節機能異常を基にしている事が分かりました。
特に骨盤の後ろの仙腸関節の関節機能異常は上半身から下肢の広範囲に影響を与え、この部分の操作は様々な症状の緩和につながります。
<根拠のない医学的解釈には注意してください>
関節の構造は、場所によってそれぞれ異なります。
それぞれの関節のしくみを理解したうえで、その関節の動きに合った治療技術を用いなければなりません。
また、関節の治療を行ううえで重要なことは、関節には必ず一番緩んでいる位置と一番締まって動かない位置があるということです。
治療を行う時は、個々の関節の一番緩んでいる位置で、最小限の力で慎重に優しく扱うのが大原則となります。
一番締まって動かない位置で瞬間的に関節に大きな力を加えるようなことは、間違ってもしてはならないのです。
頚椎のような一つ間違えると生命の危機に直面するような繊細な場所には絶対に強い治療をしてはいけませんし、平成3年に厚生労働省から頚椎椎を強く捻るような治療はしないようにという通達が出ています。
しかし、民間療法の世界ではほとんど守られていないのが現状です。
ここで最も重要なことは、「関節は矯正するものではなく、あくまでも関節包の中の機能をほんの少し改善するだけで十分である」ということなのです。
正しい動きができるようなきっかけを与えてやるだけで、後は身体が自然にその人の身体にとって理想的なポジションを取り戻していきます。
そして、それは診断をする時も同様です。
「個々の関節はどういった動きをするのか?」というのが関節を診断をするうえでの重要な要素となります。
身体を静止させた状態でくだす「足の長さが違う」「背骨が曲がっている」「骨盤がゆがんでいる」「肩の高さが違う」といった診断は、何の役にもならないということがここで分かってくるのです。
◇アナトミートレイン (Anatomy Trains) とは?
近年、運動学の基礎理論を取り巻く環境は大きく変化してきています。
皮膚という組織はただ体表を包んでいるだけでなく、その伸張性や皮下組織との滑走性が身体の運動に大きく影響を与えていることが証明され、筋肉自体の収縮においても内部筋線維の滑走だけでなくそれを覆う筋膜の伸張性や膜同士の滑走性が重要であることが明らかになっています。
同時に皮膚や皮下結合組織、筋膜といった膜組織には受容器(センサー)が多く分布しており、それによって伸張、短縮、痛み、など多様な情報が脳に伝えられています。
アメリカの生化学者アイダ・ロルフ博士が「筋肉は単一に存在するのではなく、全ては筋膜を介してつながっている」と主張する中、1990年代に彼女の研究機関で解剖を学ぶ生徒たちの間で解剖を覚えるためのゲームとしてアナトミートレインは始まりました。
これを発展させたトーマス・マイヤース氏によって2001年に刊行された書物では
筋肉の走行と運動時の機能方向によって
浅後線 Superficial Back Line
浅前線 Superficial Front Line
外側線 Lateral Line
螺旋線 Spiral Line
腕線 Arm Line
機能線 Functional Line
深前線 Deep Front Line
に分類され、列車の運行になぞらえた筋、筋膜の連結とその応用性について述べられています。
日本国内においても筋膜の臨床応用が注目され、「筋連結」という考え方や様々な手法が「筋膜リリース」として紹介されていますが「筋肉の連結」という面ではアナトミートレインが最も体系的にまとめられていると思われます。
ただ、未だにイメージ的な部分も多く、解剖学者からは賛否のあるこの概念に対して当院では機能解剖学の講師である堀江彦資朗先生と協力し、解剖学的見地から不十分な部分を補填し、筋膜リリースと組み合わせることで臨床に応用しています。
また、その考え方を伝えるために森ノ宮手技療法研究会として講習会を行ない、当院院長も講師として指導に当たっています。
鍼灸治療 とは?
“ハリって痛くない? ハリって怖くない?”
ハリのそんなイメージを変えたいと思いました。
当院で行うアユカアキュケア(鍼灸治療)では、
非常に浅い刺激で効果を出しますので、ハリが入っているのかほとんど分かりません。
ですが、その刺激で筋肉を緩めることが出来るので、ある程度の肩こりや腰痛は同時に治療できます。
そしてハリをすることで代謝が良くなりますので、むくみや冷え症になどにも効果があります。
~鍼灸~
あなたの身体の悩み、実は鍼灸の適応かもしれません。
痛みだけでなく自律神経の調節や内臓疾患起因の症状など一般に考えられている以上に鍼灸の応用範囲は広いものです。
当院では東洋医学理論による全身治療と解剖学理論による局所治療どちらにも対応しており、特に全身治療においては「軽い刺激で痛みを出さない」ことを念頭に置いています。
用いる鍼も新形状の国産使い捨て鍼を使用していますので初めての方も「痛いのでは?」「感染するのでは?」といった心配は全く無用です。
鍼というのは外科処置以外で身体の内部を直接刺激できる唯一の手段です。
その効果は痛みを取るだけでなく、免疫細胞の増加や自律神経への作用など多岐に渡ります。例えばヘルペスやヘルペス後神経痛など、あまり知られていませんが著効を示す症状がたくさんあります。
また、灸は古くて新しい治療。
単純に冷えた部分を温めるだけでなくHSP(熱ショックタンパク質)の発見によって細胞の活性化と免疫細胞の増加およびストレス軽減効果が確認されています。
当院でも痛みや冷え性はもちろん関節水腫や自己免疫疾患治療の補助手段として成果を挙げています。
火傷痕を残さない方法で行いますので安心してお受けください。
~Medicure美顔鍼灸~
古来、東洋医学では「顔相を診る」というようにお顔の状態から全身の調子を見てきました。お顔の筋肉が凝るとむくみ、たるみ等の美容の問題だけでなく、肩こりや腰痛の原因となることもあります。
1 首筋から肩、鎖骨周りの筋肉を緩め、凝りを取るだけでなくリンパの流れを良くする準備をします。
2 お顔への鍼を行い、細胞の活性を促し筋肉を緩めます。灸によって細胞を守るタンパク質が活性化します。
3 高濃度酸素天然美容オイル「MIREY」を用いた`かっさ’マッサージでタップリの美容成分と酸素を吸収させながら老廃物を流してお肌を活性化させ、しっかりとむくみを取り除きます。