2月24日(日)は森ノ宮医療学園専門学校にて森ノ宮手技療法研究会の実技指導と経穴の解説に当たらせていただきました。
早くも8年目、40回を数えておりますが、現在どういうことをやっているかと言いますと・・
アナトミートレインによる筋膜リリースと経絡を融合させた
経絡リリース
ということをやっております。
近頃テレビ番組などでも「筋膜」あるいは「筋膜リリース」ということばを耳にすることが増えてきています。
これは、筋肉を包んでいる膜組織、あるいは筋肉どうしをつないだり筋肉と皮膚の間をつなぐ結合組織が身体の痛みの原因の一つになっているよ。
という考え方で実際にエコー(超音波画像診断装置)で確認するとその様子がよく分かります。
先日、2月20日にNHKで放映された
「ためしてガッテン! 慢性痛しびれが改善!逆子も治る!?東洋の神秘 はり治療 SP」
でもそのことが触れられていました。
画像はNHK 「ためしてガッテン!」より
余談になりますが、この番組で行っていた「鍼の効果を超音波画像診断装置で確認する」という実験、23年前私が大学生の時にゼミで同様の研究を行いデータを取っていました。
話が逸れましたが、今回はアナトミートレインのラテラルライン(外側線)の症状を胆経という経絡のツボを使って改善させてみようという試みです。
ラテラルラインの模式図と胆経の経絡図を並べると
似てませんか?
そう、運動器というくくりで見る時この二つは非常に良く似た線を通ります。
経絡や経穴というのは未だにすべてが解剖的に解明されているわけではありませんが、この相似は一つのヒントになる可能性があると考えています。
今回はラテラルラインに対して筋膜リリースを行う前段階として、以下のツボを用いました。
胆経 | 肺経 | 大腸経 | |
原穴 | 丘墟 | 太淵 | 合谷 |
絡穴 | 光明 | 列缺 | 遍歴 |
郄穴 | 外丘 | 孔最 | 温溜 |
胆経はラテラルライン相当する経絡。
今回肺経と大腸経を併せて用いたのは胆経と相克関係にあり、運動器として捉えた際に胆経の筋がオーバーワークになっている場合、それを抑制すると考えました。
体幹の側屈の違和感と抵抗感をツボ刺激の前後で比較してみると・・・
・大体外側が突っ張っていたのが無くなる。
・曲げた側の痛みが軽減する。
・胸周りの突っ張り感が軽減する。
といった変化が得られました。
今回は腰の症状に絞って試験をしてみましたが、その他にも胆経やラテラルラインは肩こりや頭痛、目の症状や呼吸器疾患など、幅広い症状に対応できる可能性があります。
この様に、当院ではツボをアナトミートレインを始め機能解剖学と絡め、日常的に利用できるようにするための研究をおこなっています。
近日中にツボを使ったセルフケアとしてまとめてみようと計画中なのでまた出来しだい加筆しますね。
待ちきれない方は直接お問い合わせください(^^)
東大阪市、八尾市で触圧覚刺激、AKA、鍼灸、腰痛、膝痛、美顔鍼灸、酸素治療と交通事故治療、がんリスク検査のアユカ鍼灸整骨院でした。