近頃、治療におきまして結合織の重要性を強く感じますので少しお話したいと思います。
患者様との会話はスベると困りますが、コチラは・・・?
最近ちょこちょこと結合織マッサージという言葉を耳にすることがありますが、そもそも結合織ってなんでしょうか?
また、結合織を刺激するとなにが良いのでしょうか?
一般的には何かと何かをつなぐ組織、あるいは組織の間を埋める組織のことで、いわゆるコラーゲンやエラスチンといった線維性の組織で形成されています。
運動器の治療において扱うのは皮膚と筋膜の間、あるいは筋膜と筋膜の間ということになります。
皮膚と筋膜の間は繊維性の組織だけでなく、毛細血管網や毛細リンパ網、自由神経終末が分布しているため皮下結合織に問題がおこると、
皮膚と筋肉の間の滑りが悪くなる → 身体(関節)の動きが悪くなる。
皮下の循環が悪くなる → むくみの原因になる。
浮腫による内圧上昇による自由神経終末の刺激 → 痛みがおこる。
といったことになります。
また筋膜には膜自体に色々な神経やセンサーが分布していますので痛みにとても敏感ですし、筋膜と筋膜の間に問題がおこり、お隣同士の滑りが悪くなると先程と同様に運動不全や痛み、浮腫がおこります。
これに適切な刺激を加えると、
毛細血管や毛細リンパ網の自律神経反射による拡張 → 浮腫の軽減。
循環の改善による膜間の滑走性の改善 → 身体(関節)が動きやすくなる。
内圧が下がることで自由神経終末の刺激が軽減 → 痛みが減る。
というように非常に有用なわけです。
ただし、刺激する上で適切な、というところがポイントでして・・・
重要なことは
痛みを出さない!
痛みを感じさせると脳が侵害刺激と認識しますので防御反射がおこり、かえって筋肉や循環系の緊張をもたらします。
これを繰り返すと脳に痛み情報がプリントされて慢性疼痛になってしまいます。
逆にいうと慢性疼痛は皮下結合織が原因になっていることがよくあります。
こういったことを起こさないために皮膚表面からあくまで軽く優しく刺激して如何に膜同士の滑りを良くしていくかが重要になってきます。
実はこれは全ての治療において重要なことなのですが、それはまたのお話で(^^;
当院で行う触圧覚刺激では皮膚感覚による反射を用いて治療を行ないますので、このような結合織への刺激に非常に適しています。
また結合識への刺激から筋膜をリリースする、というような方法でも治療効果が上がってきています。
激しい運動後の筋肉痛であちこちがつっぱる。
膝を曲げた時の膝裏の挟まり感、お皿(膝蓋)の周りが突っ張って痛む。
肩の運動制限、痛み。
とにかく身体が硬い。
原因のハッキリしない長く続くからだのこわばりや痛み。
など、いろいろな場面で関節や筋肉の異常の他に結合織が悪さをしている例が多いです。
もしや!?と思われる方は一度ご相談ください。
また結合識の問題には鍼灸やO2クラフトも併せて用いると非常に有効です(^^)
東大阪市で触圧覚刺激、AKA、鍼灸、美顔鍼灸、酸素治療と交通事故治療のアユカ鍼灸整骨院でした。