猛暑真っただ中ですがかき氷で頭がキーンとなってませんか?
唐突ですが最近頭痛の訴えが多く感じます。
当院近隣の八尾はまだしも、東大阪では新型コロナウイルス感染症の感染者数も比較的多く、自宅勤務や待機でパソコン作業やスマートフォンなどを使う時間が長くなったからというのも影響していると思います。
ストレートネックを気にする患者様も多く、実際に整形外科でレントゲンを撮ってそう診断されたという方を治療することが増えてきています。
実は日本人のうち約4,000万人が慢性頭痛を有していると推定されています。
これほど身近ということもあって、
「頭痛くらい」
と軽く考えられがちですが、ひどくなると生活に支障をきたす場合や背後に命にかかわる病気が隠れていることもあります。
頭痛と一言で言ってもその原因は様々で、それよって予防法や対処法が大きく異なるため、一歩間違えればかえって痛みが悪化するなど、逆効果にもなりかねません。
そこで、今回は症例数の多い
片頭痛(へんずつう)と
緊張型頭痛
を例に実際にお悩みの方が多いストレートネックや肩こり頭痛について考えてみたいと思います。
片頭痛
何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きるのが片頭痛です。
脳の血管が拡張することで、周囲の三叉神経を刺激し、刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張することで発症します。
心身のストレスから解放されたときに急に血管が拡張することがあり、仕事のない週末などに起こることもあります。
そのほか、寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の強い刺激なども誘因とされています。
症状
頭痛が起こる直前に閃輝暗点(せんきあんてん)という特徴的な症状が視界に出ることがあり
ギラギラ、ギザギザした感じの光が見える
見ているものが歪む
という状態になります。
その後肩こり感を伴ってこめかみから目のあたりがズキンズキンと心臓の拍動に合わせるように痛みます。
片頭痛だけに頭の片側だけが痛いことが多いですが、両側が痛むこともあり、日常生活に支障が出ることもあります。
片頭痛の特徴は体を動かして頭の位置を変えると痛みが増幅することです。
また頭痛以外に吐き気、嘔吐、下痢などの随伴症状があり、光、音、におい、気圧や温度の変化に対し敏感になることも特徴です。
頭痛は数時間程度のこともあれば、3日間くらい続くこともあり、頻度や時間には個人差がありますが、多い人では1週間に1回と周期的に頭痛を繰り返します。
筋緊張型頭痛
頭の横の筋肉や、肩や首の筋肉が緊張することで起きます。
筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起きる痛みです。
ストレートネックによる頭痛はこの筋緊張型頭痛に分類されることが多いと言えます。
頸椎に限らず背骨には生理的な湾曲があり、頸椎は前に、胸椎は後ろに、腰椎は前にそれぞれ湾曲することで緩やかなS字を描いています。
ところがパソコン作業やスマートフォンなど、首を前傾させて固定する姿勢を長時間続けることで頸椎部分の湾曲がまっすぐになってしまいます。
こうなると、重い頭部を後ろから引っ張っている筋肉が持続的に緊張して代謝不良を起こし、肩こりや頭痛を引き起こします。
症状
無理な姿勢の維持や長時間のパソコンの使用などによって、目の疲れや倦怠感などとともに痛みが現れやすく、後頭部から首筋を中心に頭全体がギューッとしめつけられるように痛みます。
吐き気や嘔吐などといった頭痛以外の症状はあまり現れず、日常生活への支障も片頭痛ほどではありませんが、数時間で治まる場合や、頭痛が数ヶ月以上も続くなど、慢性化するケースもあるようです。
「片頭痛」と訴える患者様は比較的多いのですが、実際は「筋緊張型頭痛」であることがままあります。
一番の違いはなにか?
それは
血流量が多すぎるのか少ないのか
なので、症状が出た時の対処が全く逆になります。
片頭痛の場合脳内血流が増加しすぎているので入浴で温めたり運動などを行うと症状が増悪します。
ですので対処としては
首筋を冷水で絞ったタオルなどで冷やす
光を落とした静かな場所で安静にする
といったことが有効です。
また、コーヒー、紅茶、日本茶に含まれるカフェインは血管を収縮する作用がありるので痛みの早期に飲むと痛みが軽減すると言われています。
ただ、カフェインの連日の過剰摂取は逆に頭痛を誘発するので注意してください。
筋緊張型頭痛では首や肩回りの血行を良くするために
入浴や首筋を温める
筋緊張を取るためにストレッチなど軽く体を動かす
長時間同じ姿勢を取らない
といった対処が有効です。
ストレートネックの場合では、凝るのは肩や後頚部の筋肉ですが、引っ張っているのは首の前方の筋肉なので大胸筋など胸の筋肉や胸鎖乳突筋などを意識してストレッチングするのが有効と考えられます。
これまで大きく片頭痛と筋緊張型頭痛にストレートネックを交えてお話しました。
もちろん頭痛にはクモ膜下出血や脳梗塞など危険な病気の予兆の場合があります。
ときどき頭痛を感じる方は普段の頭痛の発症タイミングや症状の強さをチェックしておくことで大きな病気を早く察知することができるかと思います。
また
専門医を受診したけど大きな病変がない。
頭痛薬を飲むけどあまり効果がない。
痛み止めの服用を減らしたい。
なにか身体の事情で薬をあまり使用できない。
などの場合はご相談ください。
例えば片頭痛の場合、血管の拡張を押さえるには鍼灸での刺激が有効です。
また、ストレートネックによる頭痛で有効な、頸椎前部の筋肉を緩めたり特定の頸椎を動かす、といったことはなかなか自身では難しいことなので、少しのお手伝いで改善する例も多いです。
施術を受ける、受けない以前に
自分の頭痛はどのタイプ?
重症の可能性は?
など、まずお気軽にご相談くださいね。
東大阪市、八尾市で触圧覚刺激、AKA、鍼灸、頭痛、腰痛、膝痛、美顔鍼灸、酸素治療と交通事故治療のアユカ鍼灸整骨院でした