先日腰痛で来られた患者様、わき腹を触ると
くすぐったい。
また、骨盤を押さえようとすると
激痛。
この方に限らず、例えば肩が凝っているけど触られると痛い、あるいはくすぐったくて触られるのがダメ。
というような方は結構多いようです。
実は当院のホームページでよく見られているのが
という記事。
また
整骨院 くすぐったい
などのキーワードでの検索が地味に多かったりします。
そこで、もう一度
触れられてくすぐったい、痛い
ということを考えてみたいと思います。
なぜくすぐったい?どういう場所がくすぐったい?
首筋
ワキ
わき腹
足裏
などが代表的な場所ですが、いずれも大きな血管や神経が走行しているところだったり足裏など感覚が敏感でないと困る場所です。
いわゆる弱点のような場所が多いですが、そういう意味では体幹が全体に苦手な方が多いのかもしれませんね。
このような場所では外からの刺激に対して防御をしなければならないという意識が働きますので感覚神経が過敏に反応します。
また、姿勢の異常や強い凝りなど何らかの原因で末梢神経の連絡が悪くなると、その支配領域の感覚が鈍くなります。
特に触覚というのは最初に影響を受けやすいのであまりに影響がひどい場合は感覚が無くなりますが、その前段階としてやや過敏になります。
その結果が
くすぐったい
という感覚として脳に伝えられます。
逆に自分で触れてもくすぐったくないことがほとんどです。
以前のブログではこういう反応を拒按と喜按という言葉でお話したのですが、要するに
嫌なので触らないで
という反応なのです。
なぜ痛い?
冒頭の患者様のように凝ってるけど触られると痛い、という反応もあります。
もちろん炎症を起こして腫れているなどという場合は痛くて当然ですが、このような方の場合器質的には問題ないにもかかわらず、文字通り
触れるだけで痛い
という表現をされます。
こういった場合、痛みを起こしているのは
筋内圧が上がりすぎて筋膜が伸張している
皮膚と筋肉の間の滑りが悪い
隣り合った筋肉どうし滑りが悪い
筋肉が腱になって骨に付着する部分が引っ張られている
といったことが原因になっていることが多いのですが、いずれも
線維性の結合組織
が問題になっています。
近頃「筋膜リリース」という言葉がよく用いられますが、この際にターゲットとなっている筋膜も結合組織の一つで英語ではひとまとめに Fascia (ファシア、ファッシア)と表現します。
Fasciaには感覚神経が分布しているためその部分の柔軟性が低下したり隣り合う組織の滑りが悪く引っ張られたりすると痛みを感じる、そこに直上の皮膚感覚が過敏になることで
触れられただけで痛い
という感覚になってしまいます。
どうすればよいの?
皮膚が過敏になっている
線維性結合組織の不具合
これは皮膚刺激が得意なところです。
肩や脇がくすぐったい、あるいは痛い時、私はまず撫でるところから始めます。
触れる際にもそっと、かつ大胆に手を置くだけでくすぐったい感や痛み感を押さえられます。
以前作った動画ですが
こいつが参考になれば幸いです。
また、足裏がくすぐったい場合は腰や臀部の筋緊張による末梢神経障害であることが多いです。
この場合、体幹の柔軟性が確保されて自律神経の連絡が改善するとくすぐったくなくなることがほとんどです。
ご自身で試してみる場合は次の体操を試してみてくださいね。
ただ、触れられただけで激痛、という症状の場合
手足の場合ではコンパートメント症候群
全身性の場合では線維筋痛症
などといった可能性もありますのでその点はご相談ください。
因みに、コンパートメント症候群の場合は外科処置が必要になる場合が多いですが、線維筋痛症では触圧覚刺激法や鍼灸での症状軽減が認められています。
まとめ
というわけで くすぐったいPart2 を書いてみましたが
くすぐったいは異常
触れたら痛いは異常
異常は放っておかない
ということであなたの身体のメッセージを聞いて早めに対応してくださいね。
東大阪市、八尾市で触圧覚刺激、AKA、鍼灸、頭痛、腰痛、膝痛、美顔鍼灸、酸素治療と交通事故治療のアユカ鍼灸整骨院でした。